麻央さんの訃報に接し悲しみと感謝のまじる複雑な感情に襲われています。
麻央さんの闘病するすがたに励まされ、陰ながらエールを送っておりました。
本当の意味で人生を深く観つめ、すべてを愛に任せ生き抜かれた方だと思います。 愛と勇気をありがとう。
愛の素晴らしさを思い出させてくれてありがとう。
ご主人の海老蔵さんの記者会見での態度も愛に溢れご立派でした。
病気のご本人に劣らず、見守る家族もたいへんだったでしょうに。涙なしには聞けない会見でした。
僭越ながら私もサバイバーです。
2002年に悪性リンパ腫の闘病をしました。
それから かれこれ15年になります。
抗がん剤と放射線治療が功を奏し、現在に至っております。
生死の間に置かれたとき、人は初めて人生の意味について考えるものなでしょう。
入院中のベッドで天井ばかり見つめていた時を昨日の事のように思い出します。
自分の何がいけなくてがんになってしまったのかとベッドの上で煩悶もしました。
努力どうしようもないことが人生にはあることもわかってきました。
そして、本当に大切なのは、お金や地位や名誉などでなく、
日常のさりげない瞬間瞬間であると、やがて気づいていった日々でもありました。
写真は今日のうちのねこさんです。
2000年からうちのこで、病気の時もいてくれました。
入院中は、残されたねこさんと子どもたちはどんなに風にしていたのでしょうか。
急に飼い主がいなくなり、ほとほと困惑したことでしょう。
退院してみると、後ろ足の毛がすっかり抜け落ち、骨つきチキンのようになっていました。
退院後の初仕事は動物病院に行ったのも、今となっては、思い出です。
危機的状況が去ってしまうと、ささやかな幸せを当たり前にしてしまってある自分があります。
いつの間にか、周りへの不満を積もらせて、感謝や感動を忘れてしまいがちです.
病気の中から必死の思いで見つけ出した玉も、磨かなくてはくすんでしまうのですね。
もったいないことです。
最後にもう一度、麻央さんに感謝と心よりのご冥福をお祈りしたいと思います。愛を思い出すことができました。ありがとう。
心を込めて 合掌
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