うちの子シエルは2000年7月16日生まれ。
あとひと月ほどで17歳のおばあちゃん猫です。
小さいころから過敏で、人を寄せ付けることが全くできない、いわゆる家庭内野良猫でした。
抱っこさせてくれず、膝の上にも乗らない、ニャーとも泣かない……
いつもどこか緊張のある猫との暮らしが15年も続いたでしょうか。
ところが最近、変化がありまして、
ゴロニャンと甘えるようになり
あまつさえ、膝の上に乗ってくることもしばしば!
猫の心にどんな変化があったのでしょうか。
心理療法では「安心」「安全」という言葉をよく使います。
「安全」という言葉は、
「人と祖母共同体への損傷、ならびに人、組織、公共の所有物に危害がないと客観的に判断されるもの」
と定義されるようです。
一方「安心」は、大まかには、
1自分が理解できる
2慣れたもの
3親しみのあるもの
4歴史を経たもの
とうシチュエーションで主観的に感じるものです。
うちの子シエルに
危害を加えるものではなく、「慣れ親しみのある飼い主」
と判断してもらうのに、17年の歳月、歴史が必要だったのです。
シエルの目には、どんな人間像が映っていたことでしょう。
何が変わったのでしょう。
本能的にどこか危険を感じさせていたのでしょうね。
表面に現れない危険なにおいを感じ取っていたのかもしれません。
もししゃべることができたら、何と言ってくれるでしょうか。
聞いてみたい気がします。
安心安全は、家族、友人、職場や学校どこであっても基本の条件であることは言うまでもありません。
しかし、残念なことにその安全が守られず、心も体も傷ついてしまうケースが、社会の様々な場面においてあるのも事実です。
安全な場所で安心して語ることができると、
心は癒され、また立ち上がる勇気が湧いてきます。
ハーブスは笑顔のお手伝いができることを願っています。
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